北アルプス涸沢山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

北アルプス涸沢山行記録 個人山行

923日(水)晴れ 
 6
10 上高地バスターミナルスタート  759 徳沢園  857 横尾  1145 涸沢ヒュッテ到着
 
 前日22日(火)夜 新大阪発、上高地行のバスに乗車。
 勤務変更が続いて休みとなり急遽決めた涸沢行き。バスがあいていたのがこの上高地行でしたが、自宅から近い梅田発は満席。仕方なく新大阪発のチケットを買いました。しかし乗り場がわからず駅員に尋ねたものの間違った道を教えていただきロスタイム。間に合うのかどうか!と、駅内ザックを背負って恥ずかしいと思いながらのダッシュ。せっかく仕事のあとシャワー浴びて出てきたのに汗だくになりましたがなんとか間に合い出発。車内はかなり空いていて2席を一人で使いました。
 翌23530帝国に上高地バスターミナルに到着。8月の槍ヶ岳の遠征は先月のことなのに寒い。朝ごはんを食べて出発。前回通ってまだ記憶に新しい道なのでサクサクと進んでいきます。
 お天気も良く暑くなってジャケットも脱いで歩きます。横尾までは平坦な道でそこからは登りが始まるとありましたが、きつい登りはなく、見上げると色づいてきている山々が見れ、写真を撮りながらゆっくり歩きます。下山者は多いもののこれから登る人の数は少な目でした。 次第に赤や黄色が目に飛び込んできて青空と白い雲とのコントラストを楽しみながらあっという間に涸沢ヒュッテに到着しました。

   
横尾の賑わい 左のピークは北穂高岳     涸沢への手前から北側を見る

 涸沢ヒュッテは単独の場合予約制ではなく到着順ということで、ちょうどお昼前でしたがチェックイン可能ということで受付を済ませ部屋に行きます。5人分のスペースの部屋で先に単独の女性が一人布団の中で休まれていました。
 小屋のテラスにてお昼を済ませて散策開始。思いのほか進んでいる紅葉に、この日に来れて良かったと感動。奥穂高方面への矢印に沿ってしばらく登っていくと見晴らし台に到着。見下ろすと涸沢小屋周辺は紅葉が見頃に近く、晴れて暑いとさえ感じる日差しの中で日向ぼっこよろしく休憩します。もう少し先に行こうかどうしようか迷ったものの、バスの中は寒くて眠れなかったこともあり、無理せずお昼寝をしに小屋に戻ることとしました。 
 途中奥穂高方面へ向かう人とお話しすることもありましたが、いつか自分もこの涸沢から上に登れる日が来ればいいなと思いました。

   
涸沢から白出のコルと涸沢槍を見る    ほぼ見頃の紅葉 
     
ナナカマドの紅葉    赤いのはナナカマド、黄色はダケカンバ 

 小屋に戻ると部屋には先ほど寝ていた女性に加えてもう一人単独の女性が荷を広げていました。他の部屋も少し埋まってきているもののそれほど混んでくることは無く、結局一人布団一枚分はしっかり確保でき、私が割り当てられた部屋は5人分のスペースに3人で寝るという贅沢さでした。

 夕ご飯まで少し昼寝をして、食事をしてまた外に出たり本を読んだりして過ごしていましたが、昨夜からのバスの移動で疲れもあるのか、昼寝したにもかかわらず眠気が来て夜7時には就寝しました。 

   
涸沢ヒュッテ内    涸沢のテント群 

924日(木)曇りのち雨
 610 涸沢ヒュッテ発  815 横尾  910 徳沢園  955 明神館  1040 上高地 

 4時前に起きだしてきた人たちの物音で目が醒めました。窓の外は真っ暗。モルゲンロートの時間は小屋の情報では5時半くらいとのこと。朝食を食べても間に合う時間でした。 星を見ようと外に出てみるものの、あまり見えず大阪の空と大差ない程度で天気予報を見ると午後から雨予報に変わっていました。

 朝食まで出発の準備をしたりして時間をつぶし、食事を終えると一応テラスに出て確認。うっすら山肌が赤みを帯びてきた気がすると思ったら刻一刻と赤さがまし、明けてくる空の青さと山肌の赤さと紅葉の赤さが絶妙な色合いを見せ感動を与えてくれます。

 10分ほどの「赤」を堪能して、モルゲンロートを目に焼き付けて下山準備。小屋を出るころにはすっかり曇り空になっていました。
 前日まではパノラマルートで下ろうかと思案していました、雨が降る可能性があるとのことで、時間がかかり滑る可能性もあるというルートはやめて結局横尾へのピストンで帰ることにしました。

 下山も順調に進み、予定より早くに上高地に到着。 そして同時に雨も降りだしてそのまま河童橋近くの、日帰り入浴をしている上高地アルペンホテルの外来入浴に入りました。少ししたら止むだろうと思っていたもののしばらく待っても雨がやむ気配はなく、レインウェアやザックカバーを引っ張りだし、雨の中バス停に向かいます。帰りのバスも平日の為か空いていて、予定通りに大阪に戻りました。 (和田)

   
涸沢の黎明、見事なモルゲンロート    涸沢の黎明、見事なモルゲンロート
 
涸沢ヒュッテからの涸沢カール    小説「氷壁」の宿として有名な徳沢園へ戻る
     
ハクサントリカブト     

参加者    会員1名(和田)

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