京都北山 焼杉山~翠黛山~金毘羅山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

京都北山 焼杉山~翠黛山~金比羅山山行記録

2019年1月14日(月祝) 晴れ

 今日は久し振りの京都北山。山行の後、総会も行うため交通の便のよい大原の西側のピークの縦走とした。
 もちろん大原は三千院や寂光院等著名な寺院もある観光地ながら、この時期は空いていてアプローチに差し支えることはない。

 

 天気予報とは違って雲が低くたれこめ寒々しい朝だ。
 予定の時間に京都市地下鉄国際会館駅に集合して外のバス停から京都バス小出石行きに乗車する。

 高野川に沿って八瀬、大原を経由して最寄りの古知平で下車して古知谷阿弥陀寺へと向かう。
 入口にはきれいな広場がある。ゲートがあり、閉まっている。12月は閉山します」と書かれた看板があり、正式にはゲート内へは入れないらしい。登山路へのアプローチということでゲート脇から寺への道を行くとすぐに高く脇からも入れない壁のようなゲートが道を完全に閉じている。

 寺へ行くのも、寺の脇から焼杉山の手前に登る路へ取り付くのも無理、少し戻ったところから尾根に登る路を行くしかない。
 この路を探すとすぐに見つかったが、道は杉の落葉に覆われていて、とても分かりにくい。赤く印した杭があり、間違いないとこの杉林の道を進む。

 すぐに傾斜のあるジグザグを登るようになる。出だしの急坂は辛いが、すぐ休むわけに行かず、頑張ると送電鉄塔に出た。ここからは雑木の林となり傾斜もましになる。

 上空の雲も取れてきて、気温も上がり、上着を脱いだりしてさらに行くと3番目の鉄塔に出た。東西の展望がよい。東には比叡山の北に続く峰々の向こうに琵琶湖が見える。そしてうっすら霞んで鈴鹿らしい山脈が連なっている。左奥、雲の上に白く見えるのは御池岳らしい。
 西には鞍馬の山々が広がり、北には雲鳥山から花背峠と杉峠が見渡せ、紅白縞に塗られた大きな電波が見える。、

   
古知谷 阿弥陀寺の参道入口    焼杉山東尾根入口 すぎの落ち葉で覆われて分かりにくい 
     
東尾根の配所の送電鉄塔   3番目の鉄塔から東側、琵琶湖方面を見る
左遠方に鈴鹿の御池岳らしいものが見える 

 しばらく行くと路はまた杉林の中に入る。阿弥陀寺から登ってくる路はなぜか見つからなかった。廃道になってしまったのだろうか。
 10日ほど前の雪が斑ら状に残っているが、歩くにはなんの支障はない。焼杉山手前にから急坂となる。初めの坂は45度はあり、まさによじ登る感じだ、

 さらにもう一度。急坂を登ると今日の山行の最高地点、焼杉山山頂だった。ここからは寂光院分岐のあるコルに向けてゆるゆる尾根路を降る。途中前方に翠黛山へのゆるいスカイラインが木立の向こうに見えた。

 丁度コルに着く頃、正午となり、昼食休憩とする。杉に囲まれていたが風もなく暖かい。これから先苦労するところもないのでのんびりとした食事とコーヒーをいただいた。ここから寂光院へはわずか20分で下れるそうだが、他のパーティーも出会うことなく、深山の気配がする。

     
焼杉山手前の急坂   焼杉山手前の尾根路 
     
昨年の台風で稜線の高木が倒れて路を塞いでいる   焼杉山(717.6m)山頂

 尾根路をゆっくり登って行くと翠黛山の平らな山頂に出た。ここも杉林の中で、展望は効かない。

 すぐに金毘羅山へ向かう。雑木主体の林の中で、とりたてて特徴的なもののない路だ。尾根は痩せてきてその左側につけられた道を進むとヒョコッと金毘羅山山頂と麓の江文神社を結ぶ路に出る。右を上がれば三壺大神社を経て山頂三角点へ、真っ直ぐ15m行くと東から南に展望が開けている。東側に尖っている水井山以下横高山や比叡山そして麓の大原の里が見わたせる。左側には江文神社への道が下っている。

 まずは三角点に向かう。赤い垣をめぐらせた三壺社を抜けて西側に伸びる岩の痩せ尾根を10分ほど行くと直径5mほどの平地に三角点が立っていた。
 残念ながらここも展望は悪い。早々に分岐に戻り、下山する。ロッククライミングのゲレンデも近いので見たいものの、この後総会などがあり、先を急ぐ。

 中腹の谷に建つ新社の脇を通り過ぎてさらに下ると林道に出た。さらに舗装した東海自然歩道に出たがこれを左に行けば江文神社らしい。この舗装道路を大原へ向け真っ直ぐ下る。やがて高野川上流の宮川に突き当り、これを越えると戸寺のバス停に出た。「味工房志野大原店」の斜め対面だ。古知平を出てから丁度5時間30分だった。

 この後国際会館の隣のグランドプリンスホテル京都内のカフェで1時間余りの2019年度総会を開き、議事を終え解散した。  (文 清水)

   
翠黛山(577m)   金比羅山山頂付近案内板 
   
展望台から見た水井山、横高山、比叡山    三壷大神 
     
三角点ピークを見る    金毘羅山三角点 


参加者:会員5名(清水、岡村、橋爪、南井、山岡)


コースタイム

京都市地下鉄国際会館駅 8:30/8:56 行動時間 5:30
古知平(260m) 9:26/9:30 歩行時間 4:35
登山路入口 9:35 休憩時間 0:55
鉄塔(80m) 9:50
鉄塔(120m) 10:25/10:35 GPS Geographica
焼杉山(717.6m) 11:25/11:30 測定点数 262
コル、分岐(480m) 昼食 12:00/12:35 歩行距離 8:00km
翠黛山(577m) 13:05 累積登高 816m
金毘羅山分岐 13:25 累積下降 866m
三壷社 13:30
金毘羅山三角点(573m) 13:40/13:45
三壷社 13:55
金毘羅山分岐 14:00
江文神社新宮 14:10
江文神社分岐(240m) 14:35
戸寺バス停(220m) 15:00/15:06
国際会館駅 15:25
グランドプリンスホテル京都水の音 15:40/17:05
国際会館駅 17:10


京都北山 焼杉山~翠黛山~金毘羅山山行トラックマップ 

                              


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