六甲山　白石谷(イワタバコ探勝)山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

六甲山　白石谷(イワタバコ探勝)　
  2019年8月4日（日）晴れ
　阪急宝塚駅に集合、バスで有馬温泉へ行き、歩いてロープウェイ駅へ向かう。その先は崖崩れで不通になっている林道を滝川に沿って進む。炭屋道の分岐で川を横切り左岸を進む。湯槽谷への分岐を右に見過ごし紅葉谷方向へ進むと白石谷と出合う。堰堤が目の前にその向こうにはさらに高い堰堤が見えている。一旦降りて右岸に見えている道を行けば2段目の堰堤が越えられるのか？河原に降りる足場はあるがかなり段差があるので思案し、紅葉谷道を登って百間滝の方から白滝谷へ入ろうとしたが、分岐からすぐ先は山崩れで路は完全に流されていたので仕方なく白石谷手前の堰堤まで引き返す。堰堤上から慎重に一旦河原に降りてまた堰堤に登り返し、右岸の路を進むと2段目の堰堤は難なく乗り越すことができた。明るい河原の木陰でランチタイム。ヒグラシの声が聴こえ、汗も引いて気持ちがいい。ふと見るとオニヤンマが水の上で垂直に上がったり下がったりする不思議な動きを繰り返している。産卵しているのだと教えてもらう。

ロープウェー駅より先崖崩れなどで林道は不通になっている		紅葉谷路・湯槽谷分岐
白石谷入口の一段目およびその後の2段目堰堤 路は右側の斜面を登り、1段目の右上に出て、川を渡り左側 から2段目の左を越える		紅葉谷路から左へ百間滝、似位滝へ行く路の分岐
百間滝、似位滝へ行く路が完全に流されて通行不能		白石谷入口に戻る　1段目堰堤右上から2段目堰堤下部を見る 2段目堰堤の左側に踏み跡があり、2段目堰堤を越えられる
2段目堰堤の上の河原で昼食		堰堤の上の小さな流れに卵を生みに来たオニヤンマ

お腹も満たされ、イワタバコ群生地まで頑張ろうと河原を歩き始めると、すぐ左奥に小さな滝が見え、そこが白石滝だった。小さく見えたが近づくと滝は3段になって流れていた。滝の壁面はイワタバコで埋め尽くされていた。紫の花がたくさん咲いていたが最盛期を少し過ぎているのか花の落ちているものもあり、濃い緑の大きな葉っぱの方が目立った。イワタバコ（岩煙草）は煙草の葉っぱに似ていることから付いた名前だそうだ。金剛山の沢沿いの路で時々見かけることはあったが、まさかこんなに群生しているとは思わなかった。皆それぞれのアングルでカメラのシャッターを押している。これから先がいよいよ白石谷の沢歩きとなる。暑い夏の沢歩きは日陰で涼しく水の流れる音を聞いたり靴を水に濡らしたりしながら歩くのが気持ち良い。

白石滝　3段の滝　右側の斜面を高巻きする		白石滝下段
イワタバコ(イワタバコ科)		滝の両側の岩壁はイワタバコだらけ
イワタバコ		イワタバコ

白石滝のイワタバコ群生には驚いたが、白石沢筋の両側の岩面にはずっとイワタバコが咲き続けていた。先ほど見た花より生き生きしているようで、またカメラを出して撮影しながら歩いていくと、2段になった白竜滝が現れる。水は勢いよく流れている。右側の沢に進んでほぼ垂直の左壁を直登する。6～7ｍの壁に2本のロープが掛けられていて安全のため一人ずつ登った。続いて現れた滝を見上げると上部に大安相滝と書いた札がかかっている。ここもロープが掛けられている。水しぶきがかかってズボンまで濡れたが直登する。水が流れている岩は足場を掴みにくかったが何とか乗り越えられた。その後は右側の山斜面の路を登り、堰堤を越え、沢から離れて稜線に出た。稜線少し手前には小沢があり水が流れていたが水筒に汲めるほどではなかった。

無名の滝		イワタバコ
白龍滝		白龍滝
固定ザイルの急登		大安相滝
大安相滝とは別の右側の谷の滝を登って左側の大安 相滝上流に回り込む

有馬まで魚屋道を下り、温泉で汗を流してから帰る人、そのまま帰る人に分かれ、解散した。(文　岡村)

　参加者: 会員4名　清水、白柳、橋爪、　体験1名　吉井　計5名

コースタイム

六甲山　白石谷トラック地図1

六甲山　白石谷トラック地図2

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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