岡山 後山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

後山(1,344.6m) 

2019年3月9日(土)

 今回の後山は岡山県の最高峰で東の兵庫県との県境に位置している。近くには三室山、氷ノ山(ともに鳥取・兵庫県境)、那岐山(岡山・鳥取県境)等の1,300~1,500m台の山々連なっている。
 修験道の山としての歴史も古く、今でも山頂からは南西500mの谷にある「奥の院」周辺は女人禁制である。
 

JR
川西池田に時間どおり5人が集合し、後山キャンプ場に向かう。道路は宝塚ICまでの一般道と更に高速道に入ってからの渋滞(事故渋滞)があり、予定よりも40分遅れになる。
 加西
SAに立ち寄り、その後佐用JCTで中国道から鳥取道に入った。大原ICで高速を離れ、一般道429号線を北上する。日名倉山への道を分け、林道をさらに後山キャンプ場に向かう。林道は 後山キャンプ場までは通じているがその先は車止めがされている。
 キャンプ場の駐車場は広々としている。
11時少し前に到着し、準備を整えて出発する。トイレは駐車場から上に登ったところにある。

 
広々としたキャンプ場の駐車場 船木山~後山の説明と中国自然歩道

 登山口はを100m戻ったところで、丸太の階段から始まる。

 スギ林の中をしばらく歩くと落葉広葉樹林帯に出る。スギ林の境界の日陰の部分に雪が残っている。真っ白な状態で、2日前の木曜から金曜日にかけて夜に降ったものだろう。
 沢を左に見ながら、岩混じりの歩き難い道を進む。結構急な登山道が続く。常緑樹はほとんどなく、すべて落葉樹で登山道は落ち葉で覆われている。カエデの落ち葉も多い。
 道はほぼ直線的で、登山口から
30分ほどで歩いたあたりで沢を左手に渡る。次いで岩に落ち葉も混じって分かりにくいルートを探しながら10分、標高差20mを登ると右やや下方に赤テープや複数の道標が見えてる。先ほど渡渉した沢の上流にあたり、左から小沢も入りこんだ扇状になっている。沢から右後に戻る感じで渡渉して左岸へ取り付く。このあたりも岩と雪で路が隠され苦労する。ここが登山案内にある「沢渡り」らしい。最初の渡渉点も含めたものかもしれない。

 
上の沢渡、2つの小さな沢が合流する    キャンプ場から800m表示がある 

 山腹を巻くような格好で急な傾斜をジグザグに進む。足元の雪も多くなる。滑らないように気を付けて進む。ヒノキ林が続き、高度を上げるに従って積雪も多くなる。途中、下山してくる男性に出会い、壺足だと上の方では踏み抜くことがあるよとの注意があった。
 やがて昼の時間になり、岩か雪のないところを探しながらヒノキ林を進むと、やがて明るい落葉広葉樹林帯に出る。尾根筋への直前になるところで、格好の昼食場所になる。時間は
12:2530分の昼食タイムを取る。穏やかな日差し中で、私の冬の定番、カレーカップ麺とパン、食後のコーヒを味わった。同行者のおやつも楽しんだ。

 
尾根合流の手前の昼食場所    尾根合流点、キャンプ場から1.4㎞、ヒノキ林が始まる  

 昼食場所からすぐに尾根筋に到着する。ここには船木山600m、後山キャンプ場1.4㎞と書かれた表示ポイントがある。

 ここからは先はまたスギが少し混じったヒノキ林になる。稜線までは、ほぼまっすぐの踏み跡が続く。所々で登山靴が抜け深みにはまるがこれも楽しい。吹き溜まりの深いところで50㎝を超える積雪になる。表示ポイントから30分弱で見晴らしが開ける稜線に出る。 
 植林帯の中の単調な歩きは意外に長く感じられた。稜線は真っ白の雪で覆われ、
50㎝は優に超える。左方向が鍋ヶ谷山から駒の尾山続く縦走路になる。ここを右折し、少し登った先が船木山の山頂である。

 
稜線分岐、駒の尾山への縦走路が表示されている    船木山まであと少し 

 山頂からは南方向に日名倉山が見える。北側は落葉樹越しに白い山並みが眺望できる。

 
船木山山頂 南方向に日名倉山

 少し時間を取って、山頂を離れ、踏み跡から北方向や南方向に新雪を踏みしめながら撮影する。 
 船木山から後山への稜線は素晴らしい眺望が楽しめる。
30分ほどのパノラマ散歩である。時々膝まで積雪を踏み抜きながら進む。雪庇越しの後山も絵になる。一面の銀世界を楽しむ。所々でチシマザサが現れる。

 
氷ノ山、その先は扇ノ山だろうか、三室山などの白い山並が続く    北方向の眺め 
 
氷ノ山~三室山    雪庇の横を進む 
   
後方の船木山を振り返って     

 一旦は下り、登り返した先が後山である。山頂表示の横から北側に兵庫県の1~3番の高さを誇る山が並ぶ。奥に氷ノ山、その右前に第2の三室山、そして3番目の後山になる。
 所々で視界が遮られるが、周辺の山々や遠方の山を一望できる山頂である。帰りの心配をしながら、記念撮影を済ませ、10分ほどの滞在で切り上げが元来た道を戻る。帰りの稜線も撮影に忙しい。

 
山頂記念撮影    後山表示の右手の最奥が氷ノ山、その右が三室山、兵庫1位~3位が並ぶ
 
船木山~駒の尾山の稜線、左手奥は那岐山   船木山へ戻る 

 来た時よりは少し早めに船木山に戻り、時間を取らずに先を進む。下りは登山靴の踏み抜きもさらに増えたが下りであまり気にならない。尾根筋を離れた山腹では急坂もあり、滑りに注意しながら下る。尾根筋分岐から沢渡りまで27分、更に登山口まで28分、順調に下った。

 素晴らしい青空、真白い雪、風もなく穏やかな1日を楽しんだ。皆さん、お疲れさま。 (文、写真 南井)


参加者:会員 清水、白柳、橋爪、南井、村上 計5名


コースタイム

後山キャンプ場駐車場(720m) 10:50/11:10 行動時間 4:50
登山口 11:05 歩行時間 4:05
渡渉点1(940m) 11:45 休憩時間 0:45
渡渉点2(960m) 11:55
船木山支稜手前 昼食(1120m) 12:25/12:55 GPS Geographica
船木山(1334m) 13:30/13:35 測定点数 196
鞍部(1260m) 13:55 歩行距離 5.6km
後山(1346m) 14:05/14:15 累積登高 798m
鞍部(1260m) 14:25 累積下降 798m
船木山(1334m) 14:45
船木山支稜手前(1120m) 15:10
渡渉点2(960m) 15:30
登山口 16:00
後山キャンプ場駐車場(720m) 16:00
川西池田駅 8:15/8:20
宝塚IC 8:35
名塩まで5km渋滞 40分遅延
加西SA 9:50:/10:00
作用JCT
大原IC 10:35
後山キャンプ場駐車場(720m) 10:50/16:15
大原IC 16:30
安富P 16:45/16:50
宝塚IC 18:30
川西池田駅 18:50



 
後山トラック地図

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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